ある日、職場の40代後半独身のおじさまを、この人恋愛してきてないんじゃないかなぁ?と思いました。
それ自体は別に悪いことじゃないんだけど、なんで自分はその人にそういう印象をもったのか気になったので、考察してみました。
恋人がいたことないっぽい人の特徴
①相手の意見を聞き入れないことが多い
恋人同士が関係を続けようとすると、必ず何かしら衝突は起こり、そのたびに話し合う必要があります。(対等に話し合うことが無い、できない関係は健全な関係ではないと私は考えますのでそういう付き合いは除く)
私が言う「話し合い」は、
意見が違う→でも一緒にいたい→互いの意見を互いの合意できるところまですりあわせる
ということです。
例えば夏場の冷房の温度でもめるとか。彼女は26℃がいいけど彼氏は22℃がいい。でも同じ部屋にいたいので二人でいるときは中間の24℃にし、彼氏は薄着にし、彼女はカーディガンを羽織ることにする。とか。
長く付き合っていくと、他にも友達とのつきあい方とかお金の使い方とか色々もめるポイントがあります。合意点はそれぞれのカップルで異なると思いますが、付き合っている二人ともが納得していればOKなわけです。で、この合意点に至るまでの「話し合い」は人間関係において非常に高度なコミュニケーションだと思うのです。題材が何であっても。
・相手を傷つけないように自分の意見を伝える工夫
・相手を責めない
・お互いに相手を尊重し、相手が間違っていると決めつけない
・自分の意見の問題点も冷静に振り替える
など、気遣いと思いやりと自制心と合理性と···脳みそをフル活用してより良い関係へと共に進もうとするわけです。
まじでめっっっっっちゃくちゃ頭使います。少なくとも自分はそうでした。
こういうことをやったこと無い感じが、そのおじさんからはしました。状況を見て柔軟に意見を変えることができないとか、相手の意見が良さそうでも飲み込めないとか、自分以外の意見が通らないと拗ねちゃうとか···議論というのが「お互いを尊重する」場であると理解してない。勝ち負けだと思ってるような印象があります。そして負けたと感じたら認めないで拗ねて話を終わらせる。幼い子供みたいな態度を恥ずかしげもなくしてしまう。めんどい。
②自分の欠点や美点を認知していない
人と深く関わると、自分自身が思ってもいなかった、気付いてもいなかった点を指摘されることがあります。欠点と言うと乱暴ですが、自分の他人より目立つ点を認知して、より良く変えようとする姿勢は人として必要なことだと思います。逆に、自分の意識していなかった良い点を誉められてさらにその点が向上することもあります。
例えば欠点なら「あなたの店員さんへの態度は周りから見て悪い印象を与える」というダメ出しとか、逆に美点なら「小さい子供と話すとき、目線を合わせてゆっくり喋ってあげていて本当に優しくて素敵だった」とか。
ちゃんとその意見を受け取って「店員さんへの態度、あの言い方では良くないんだな」と改められたり、「子供と話すとき、意識はしていなかったけど自分は印象が良いのか。これからも続けよう」などと思えて人間性の向上が期待できます。
自分と向き合うきっかけになるので、他者からの自分についての客観的なフィードバックがあることは豊かな人間性の構築に非常に重要だと思います。
恋人同士がこれを頻繁にやるのに対し、友達同士だとあんまりやらないことが多いです。友達だったら嫌だったら離れれば良いだけですから。でも恋人として長く付き合うことを考えたらそうはいきませんからね。
職場のおじさんは、あからさまな自分の欠点を微塵も認知しておらず、それを治せば人としてもっと良い印象になるのにな、と思ったので、これは他者に教えてもらう機会がなかったんだろうな、と感じてしまいました。
その欠点さえ直せればもっと魅力的な人になれるのに!というもどかしさもありますが、深い関係では全く無い私がわざわざ指摘するのはダルいのでしません。
以上のことは私の偏見込みなので、全然違う意見もあると思います。
恋人を作るのは人生に絶対必要なことではないですが、良い関係性を作ろうと努力できるようなお互いを尊重し合える相手と出会えた場合は、非常に勉強になるし、プラスになることがたくさんあるよね、という話でした。